2026-01-01から1ヶ月間の記事一覧
わたしの古書好きについては、このブログに何度か書いてきました。昨年の秋以降は過去に開催された展覧会図録、特に19世紀後半にイギリスで起きた芸術運動「ラファエル前派」に的を絞って買っています。 展覧会図録は会期中の会場でしか買えず、たいていは大…
目の前に、珍しい食べ物があるとしましょう。実際はドイツの小説家、F・カフカの「変身」(新潮文庫)という作品なんですけど。有名だし美味しそうなので、口に入れます。しかし、その味をなんと表現すればいいのか、皆目分からない。 もしかするとこれ、と…
東京で開催中の二人の画家の個展を訪ねてきました。作風は異なっても、ともに日本の現代写実あるいはリアリズムの最先端を走る俊英です。 塩谷亮さんと、諏訪敦さん。 絵に興味があって、特に現代写実をウオッチしている方には説明不要と思いますが、まあ、…
先日のことですが、あてもなくぶらり朝から車を出しました。道には前夜からの積雪があり、まだ雪も舞っていて、本当は外出を控えたほうがいい日。しかし家に籠っていると息が詰まりそうで、何をしても集中できる気がしなかったのです。 日々のストレスは、気…
川端康成の「眠れる美女」は、昭和35年から翌年にかけて雑誌「新潮」に連載された100ページに充たない中編小説です。ノーベル賞作家・川端の...というだけでなく、近現代の日本文学における最高到達点の一つだとわたしは思います。 もしかすると好きになれな…
「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」 読み始めの冒頭が、この宣言です。頭の中が「?」になったわたし。 宣言したのは中学2年の女の子で主人公の成瀬です。呼びかけられた島崎は、同じマンションに暮らす同級生の親友。わたしが思ったのは...成…

