ことばを食する

私的な読書覚え書き。お薦めできると思った本を取り上げます

2025-10-01から1ヶ月間の記事一覧

武闘派女子は無垢ないのちのために 〜「ババヤガの夜」王谷晶

ロンドンの街中の本屋さんを何軒か訪ねたとき、意外だったのは日本人作家の英訳小説がけっこう並んでいることでした。「へえ〜」そうなんだ、とそのとき思い。村上春樹さんだけでなく、あまり売れそうにない純文学系の作品がいろいろあったのです。 ただし別…

フィレンツェに行きたくなった 〜「イタリア・ルネサンス」池上英洋

レオナルド、ミケランジェロ、ラファエロを代表格に、数々の天才や万能人を生み出したルネサンスとはなにだったのか。「イタリア・ルネサンス 古典復興の萌芽から終焉まで」(池上英洋、創元社)はその疑問に対し、明確な道筋をつけて読者を案内し、答えに導…

男子厨房に入り グリーンカレーを作る

わたしの気分転換、ストレス解消は厨房に立つことだと、これまで何度かブログに書いてきました。引退した身だからのんびりすればいいのに、絵が進まない、積ん読本がまた増えた、月末までに秋剪定を終えたい...などなど、年中あれこれ自分を追い立ててしまう…

2025年四季の絵日誌、ようやく夏に

ずいぶん秋らしくなりました。昨年より1週間遅れでキンモクセイが咲き始め、香りが漂ってきます。そろそろ夜の焼酎もロックかお湯わりか迷う。この悩ましさも、わたしの例年の風物詩?かな。 2025年の年明け、花盛りだったのはサザンカでした。うちの庭には…

日本と中国の歴史 大河が交わるときへ 〜「森羅記」北方謙三

北方謙三さんの新しい歴史大作の刊行が始まりました。「森羅記 一」(集英社)は、ユーラシア大陸を横断する大帝国・モンゴルと、日本の鎌倉時代を舞台に、二つの物語が同時進行します。 モンゴルの主人公は、帝国の祖チンギス・カンの孫にあたるクビライ。…

昨夜は仲秋の名月

昨夜、10月6日は仲秋の名月でした。 知人によると、関東地方は雲で見えなかったそうですが、わたしが住む地はまだ日没前の夕方から、丸いお月様がぽっかり東の空に浮かんでいました。 すっかり暗くなった午後7時半過ぎ、庭に初心者用の天体望遠鏡を持ち出し…