ことばを食する

本たちとの、出会い、すれ違い、言葉との恋愛。つれづれなるまま記していきます

SF史に衝撃の1冊 中国現代文学から 〜「三体」劉慈欣

書店の新刊本や文庫本コーナーをぶらぶらして、何冊か手に取り、食指は動くけれど買う決意のつかないことがよくあります。「あれ、まだ読み終わってないし」と、机の上の2、3冊を思い出したりして。「でも、どうせいつか買うなら、今買っておこうか」と思い…

2位に「天気の子」 アニメノベライズが強い 〜2019.8.20 週間ランキング

落ちないですね「大家さんと僕 これから」 。4週連続のトップです。9位の「劇場版 ONE PIECE STAMPEDE」は初のベスト10入り。2位「天気の子」の新海誠さんは、あの大ヒットアニメ映画『君の名は。』を制作した監督です。映画は新海さん自ら…

新しい階級社会の出現 今とは 〜「上級国民/下級国民」橘玲

今週のベストセラー総合9位(2019.8.14集計)に入っていて、読んでみたのが「上級国民/下級国民」(橘玲=たちばな・あきら=、小学館新書)です。事前知識で興味をひかれたのですが、ちょっと参ったのが刺激的な言葉を連ねたカバー。「何だよこれ..」と、本を…

だから、傷つく。血を流す。深く生々しく 〜「かんかん橋を渡ったら」あさのあつこ

中国地方の静かな山あいにある、寂れた温泉町。流れる一本の川に、人しか通れない石の橋が架かっています。町の子どもたちはみんな、その橋を渡って川向こうの小学校に通い、昔、花嫁はその橋を越えて町へ嫁いできました。橋は、過酷で、ときに華やかに見え…

分断社会 実感していますか? 〜2019.8.14 週間ランキング

トップの「大家さんと僕 これから」以下、4位までの順位に変動はありません。9位 に橘玲(たちばな・あきら)さんの「上級国民/下級国民」が初のランクインです。 「上級国民/下級国民」は、分断が進む日本社会を分析した小学館新書です。バブルのころ「1…

抒情的な風景の お行儀の悪い話 〜「夕暮まで」吉行淳之介

「夕暮まで」(吉行淳之介、新潮社)を再読すると、いまの時代、男と女のお伽噺のようにさえ思えます。1978年初版。野間文芸賞を受賞し、当時は中年男性と若い愛人を指す「夕暮れ族」という流行語まで生まれました。男女の1年半の関係を、7編の連作で構成し…

4位に浜崎あゆみノンフィクション 〜2019.8.6 週間ランキング

1位、2位は先週と変わらず。4位に小松成美さんの「愛すべき人がいて」が初登場です。小松さん、わたしにはサッカーを中心にしたスポーツのノンフィクションライターというイメージが強いのですが、この新作は少し気になります。 同じく初のトップ10入りした…