ことばを食する

私的な読書覚え書き。お薦めできると思った本を取り上げます

立春大寒波

 立春を過ぎた火曜日から、大雪に見舞われています。今冬は12月が寒く、1月は逆に早春のような気候でした。寒の入りのころ、雪のない庭には緑の雑草がぽつぽつ見え始めていました。

 ところが2月になると、1月の気候と入れ替わったよう。一昨日、目覚めると50センチを超える積雪でした。一夜で、雪国です。

 

 こうなると、長靴と防寒具程度で新雪をかき分けて歩くことは不可能。最低限、玄関口から道路まで除雪しないと孤立状態になります。車を使うなら車庫前も。

 わたしが暮らす住宅団地内の道路は、地下水が噴出して流れる融雪装置が埋め込まれていますが、一般道は夜を徹してフル稼働する除雪車だけが頼り。降雪が続けば除雪が追いつかず、交通が麻痺することも珍しくありません。

 昨日は何とか車を出し、スーパーまで買い物に行きました。慣れているとはいえ、雪道の運転は気疲れします。だれもスピードを出せないので大事故は少ない一方、スリップ事故や立ち往生が多発します。

 初日に50数センチ、2日目も40センチほど積もって、うちの庭の積雪はいま70センチほど。新たに積もるほど、重みで下の雪が固くしまって沈むので、50+40=90センチの積雪にはなりません。ですから何日かかけて1メートルを超える積雪になったときなど、実はもっと多くの降雪があったことになります。

 幸い、昨日の昼から小康状態で10センチ程度しか積もっていません。この間に、アプローチと車庫2台分を一気に除雪。車庫は一部、屋根の雪下ろしも。雪を捨てる場所がないので、すべて庭に運んで積み上げました。

 午前と夕方に分けて作業し、毎回全身汗まみれ。そしてわが家の庭に、プライベートゲレンデが出現しました。 

  

 自分が暮らす地のこうした風土は、大変だけれど、好きでもあります。子どものころからの雪の記憶が、さまざまに心に積み重なっている。一つひとつが厳しいけれど、温かくもあり。そして雪が静かに降り積もる深夜、本を読んだり絵筆を持ったりする時間は、妙に落ち着いて集中できるものです。

 ただ、これ以上の大豪雪はさすがに勘弁してほしいなあ。天気予報は、今夜から再び寒波がやってくると警戒を呼びかけています。