ことばを食する

私的な読書覚え書き。お薦めできると思った本を取り上げます

愛しき親友の植物たち

 このブログを始めたとき、自己紹介に「本と車と酒とガーデニングが好きな昔人間です」と書きましたが、これまで本以外についてほとんど投稿してきませんでした。秋を迎え、小さな、緑のいのちが部屋に芽吹いてきたので少しだけガーデニングの報告を。興味のない方は即スルーしてください^^;。

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 今年6月、剪定した庭のツルバラの枝から元気そうな1本を選び、10センチほどに前後をカットし、葉っぱも半分に切って小さな鉢の土に挿しました。これ、バラを挿し木でふやすセオリーなんです。

 ところが7月、8月と、枯れはしないけれど芽が出ない。実はバラは暑さに弱いのです。「25度を超えると成長を止める」と書いてある本もあります。9月も終盤になり、ようやく数日前から芽が動き出しました。そして今日はご覧の通り^^。

 カクテルという品種(酒好きのわたしにぴったり!)で、バラにしては控えめな淡い赤の花を咲かせます。こんなふうに。

    f:id:ap14jt56:20200928192948j:plain 開花の頃5月、うちの庭

 田舎住まいなので、それなりに広い庭があります。30数年前、団地住まいからいよいよ家を持とうかというとき、2つの選択肢がありました。

 便利な街中のマンションか、通勤は不便でも庭が持てる郊外か。ちなみに、わたしの住む地で「郊外」とは、すなわち田舎!です。で、選んだのは田舎でした。

 庭の木は全部、苗木を買ってきて自分で植えました。四季、できるだけどこかに花が見られるように。春は桜、それからツツジ、バラ。夏は芝生の緑を楽しみつつ、ホームセンターで買ってくる草花たち。秋は窓際のキンモクセイの香りと小さな黄色い花、再びバラ。桜とドウダンツツジが紅葉し、やがて雪に閉ざされる冬は赤と白のサザンカ。ちなみに、今年の桜はこんなふうでした。

         4月 f:id:ap14jt56:20200928203206j:plain

 ガーデニングのよさは、土や植物とたくさん対話できることです。数カ月後、あるいは翌年、どんな姿を見せてくれるだろう。元気に育てよ、と心の中で声をかけながら苗を植え、土を耕して手を黒くします。人との対話と違って、そこには一切のストレスがありません。害虫や病気予防は大変だけどねw。

 しかし。う〜ん。近年、かみさんに言われます。

 「あんたが死んだら、この庭どうすんの。わたし、何もできないからね!」

 「それは....」

 心の中では「死んだ後のことなど知らんわ。伸び放題、雑草繁り放題も結構。奴らはそんなふうにしておれをしのんでいるのだ!」なんて。

 ところで芽が育ちつつあるバラ・カクテル、どこに植えてやろうかなあ。