ことばを食する

私的な読書覚え書き。お薦めできると思った本を取り上げます

2019-11-13から1日間の記事一覧

童話のような 小説のような 〜「食堂かたつむり」小川糸

細部の描写や比喩の感性、文章のリズムがいい。さらさらと小川を流れる、透明な水のような味わいです。一方で細部を積み上げた「作品」として全体を見ると、かなりツッコミどころがあるかな。「食堂かたつむり」(小川糸、ポプラ文庫)は失恋して声を失った…