昨年11月に長丁場覚悟の仕事を引き受けて、若いころのような馬力はないから、自分を追い込みすぎないようにやってきました。幸い、頭を掻きむしったり、ため息ついたりしながらも仕事を積み上げ、ようやく半ば近くまで辿りつきました。
自分を追い込み「すぎない」けれど、追い込みはします。いつの間にか追い込んでいる。そのプレッシャーから搾り出すしかない部分があって、いい仕事をしたいと思えば仕方がないこと。
のんびり、楽しみながらいい仕事ができる...なんてことは、何であれ絶対にありません。と、わたしは思います。惰性に流れ始めたところから、劣化が進む。少々の強がりも含めてですが、惰性を許すようになったら仕事は引退時だと思っています。
そして夜も更けた先ほど、なぜかふと思ったのです。
「あすの晩飯は、自分が食いたいものを、食いたいなあ」と。
頭の中に冷たい蕎麦が浮かんできました。横には、小ぶりの茶碗にささやかに盛ったあんかけご飯。白いご飯の上には、少しの薄口醤油と塩、砂糖、味醂を効かせたナメコとエノキのあんかけ。あっさり味で、大根おろしをのっけようかな。ついでに蛤のお吸い物も付けて...。
こういう想像が、わたしのリフレッシュになります。
頭の中で料理を楽しむ。蕎麦はさすがに自分では打てないから、明日スーパーで買って茹でよう。出汁は鰹ベースに、ちょっと濃いめにしたい。鰹ぶし、まだ棚にたっぷりあったかなあ?。
キノコは買い、あんかけに使う酒は料理酒ではなくて、冷でも酔っ払えるやつにしたいけど、年金頼みの自分には贅沢だろうか...と思い悩み。そうそう。ネギと、萎びてない大根が冷蔵庫にあるか確認しなければ。
ワサビは、まあ、チューブのやつがあるからそれで妥協しよう。店頭で新鮮な生のワサビを見て、決心がぐらつくかもしれないけれど。包丁は正月に研いだから、辛うじてまだ切れる。
わたしはそのうち、ごそごそと書架を漁り始めました。無性に、食い物について書かれた本が読みたくなるのです。今夜引っ張り出してきたのが「寿司屋のかみさんおいしい話」(佐川芳枝、講談社、1996年)でした。先ほど想像を駆け巡らせたレシピとは、何の関係もないのですが。
うんうんと、拾い読みの再読をしながら、決めました。
明日は仕事をしない!。
午後からスーパーへ行く。ちょうど発泡酒と焼酎も切れてるしw。さて、わたしの献立が実現するかしないか、最大のハードルがあるとすれば、明日スーパに行ったときに鮮魚売り場に並んでいる魚たちです。
氷漬けにされた朝どれのフクラギなんかがあったら、迷いそう。食べる直前に3枚におろして刺身にしたコリコリの食感は、かなりの誘惑。正月に刺身包丁も研いだけど、まだ使ってないし。
こんな他愛もないことを書き綴ることからして、早くもわたしのストレス解消ストレッチが始まっています。みなさま、申し訳ありません。明日はのんびりしたいと思います。
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追記(2月21日)
さきほどfbに投稿した内容を再録。
ここからは、追記の追記。
ちなみにスーパーの鮮魚売り場に赤カレイ、スルメイカ、サバなどが並んでいたけれど、フクラギは今朝水揚げがなかったようで地場物が見当たりませんでした。サバに少し惹かれながら、酢でしめると時間がかかるのでパスしました。
しじみはあったけれど蛤がなく、しじみだと赤味噌系になるのでどうにも蕎麦とイメージが合わず、店頭で困り果てたのでした...。
さて、本格的に料理にかかる前だというのに、もうビールから焼酎に移っているから、われながら困ったものですw
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青物の小皿(湯がいて鰹節かけただけ)とすまし汁は割愛。テーブルとか、ざっくり切ったネギとか、男の家飯(いえめし)の雰囲気満載^^;。
あんかけご飯、食べてこれ、飲み会の〆だと気づいた...
そういえば、スーパーにフキノトウが出ていて春を感じました。