ことばを食する

私的な読書覚え書き。お薦めできると思った本を取り上げます

不忍池 上野公園を歩いて

 仕事を通じて知り合い、20年来の友になった4人で2泊3日、東京への「お上りさん」を楽しんできました。帰宅したらブログに書こうと思っていたのに、昨夜キーボードを叩いて記したのは、なぜか駅で買った古本のことでした。あれ。

 「お上りさん」は、年に1回の庶民の贅沢なのです。出発駅のホームに立ったときはすでに、缶ビールを1本消費しており。花の東京に着けば、友人が苦労して探し出した銀座の安ホテルにまず荷物を預け、近くで和食のランチ。ビールも飲んで4000円以下は、昨今の物価高と場所を考えればリーズナブルなのかな。

 しっとり薄味の上品な食事でした。

 夜は神宮球場、ビールで唐揚げパクつきながら、ヤクルトの4番・村上(通称むら神様、村上宗隆)のホームランに声を涸らし、新橋に戻るとコリドー街の居酒屋に深夜まで入り浸るという「ていたらく」でした。

 翌日は月島でもんじゃを焼きつつ、昼から生ジョッキ。

  

 満腹になったら両国国技館に行き、またビール飲みながら大相撲のどよめきと歓声の中に浸り。やれやれ。ところで、スポーツ記者だったことがあり、感動がほしいならどんな競技も、テレビより生観戦が個人的体験に基づくモットーなのです。

 相撲が終われば当然、国技館近くでちゃんこ。実は、ちゃんこ料理が特別おいしいと思わないけれど、流れに違和感がないので満足でした。計画してくれた年下の友人たちに感謝です。

 わたし以外はまだ現役。彼らが言うには、毎年これがあるからまた1年頑張れる! ...のだとか。

 3日目は各自自由行動で、ホテルのチェックアウトもばらばら、勝手に帰りました。一人はさらに1泊、名古屋ドームまで転戦したけれど。

 わたしは半日かけて、上野公園を散歩しました。美術館、博物館がいろいろあって、企画展を見ることも多いのですが、今回は東京藝大にある学生たちの作品直売所・アートプラザを覗いてきました。

 若い感性と時代の息吹が伝わってきました。見るだけで買わず、学生諸君、すまん。作家の卵たちにとって、作品が売れるほど励みになることはないと思っても、自分、それほど金持ちではないのだ。

 それから足を伸ばして不忍池へ。緑のハスが池を埋め尽くし、絵心を誘われました。上野公園はサクラと花見の賑わいが有名すぎるけど、夏になればこの花が見事なんだよな。

 

 そして今日からまた、節約生活が始まりました。....