ことばを食する

私的な読書覚え書き。お薦めできると思った本を取り上げます

旅路の途中から

 昨年11月、落葉が終わるころから長い原稿の仕事が始まり、気づけば桜の開花宣言が聞こえ始めています。

 本腰を入れて原稿に向かうと、24時間が仕事を中心に回り始めます。実際に文章を書いている時間は、1日8時間であったり、2時間であったり、全く書かないで終わる日もかなりあります。

 しかし、たとえ書いていない時も、極端にいえば朝起きてから寝るまで、頭の中は次の展開をどうするか、既に書き上げたけれど瑕疵が見える部分をどう加筆、修正するか、ぐるぐる想念が回り続けて止みません。わたしはオンとオフの切り替えが、極めて下手なのです。

 やや気恥ずかしい比喩を使うと、今は書き始める前にあった日常を離れて、初めての景色を見る旅に出ています。センテンスを重ねることが、旅の一歩一歩です。

 そんなふうだから、油彩の絵筆はずいぶん手にしていません。このブログも1か月、更新が滞りました。てくてく歩く一人旅は、まだ終わっていない。ようやく半ばを過ぎて、原稿用紙換算で250枚余り。弥次喜多道中なら、東海道五十三次の42番目の宿あたりでしょうか。

 5月中にはこの旅から帰還したい。ブログを書いて、絵も描きたい。

 そうそう、5月といえば両目の白内障の手術を予定しています。一昨年あたりから視力が落ち続けて止まりません。医師の診断は白内障です。

 半年ほど前からメガネやコンタクトレンズの矯正視力も出にくくなっていて、すぐにも手術を受けたいのですが、順番待ち。世の中、白内障手術を受ける人がそんなに多いんだ...と、驚きました。

 

 もうしばらく、しょぼしょぼが激しい両目と脳みそに鞭を入れ続けます。