読むつもりの本や雑誌は、しっかり机に積まれているのに、このところなかなか手に取る元気が出ません。文藝春秋3月号は、新芥川賞の「推し、燃ゆ」を読みたくて買いました。ところが新型コロナ第3波「失敗の本質」という特集が組まれていて、今はまずそちらの方を読んでいます。
先月末あたりからどうにも、仕事にしている短いコラムの原稿に苦しんでいます。テーマをすんなり決められなかったり、文章が思うように流れなかったり。締め切りは毎回容赦なくやってくるので....まあ、軽いスランプ状態です。
でも<力>というものは、そんな時に測られると思っています。
だれでも調子のいい時にがんがん行けるのは、当たり前。不調の底にいて、マイナス要因が揃った状態にある時こそ、どんな結果を残せるかで真価が分かる。昔から、それが自分に対する評価の物差しです。と、きっぱり言い切れば格好いいのでしょうけれど....
いくらぼやいてみても、今は現役時代に比べれば楽なもの。例えば絵を描く時間は、それなりに毎日確保して気分転換しています。
静物画は先月末で筆を置き、次のテーマは人物。しかし街で見かけて、描きたいと思った人に手当たり次第声をかけたら、即警察に通報されそう。いや、されるかなw。
というわけで、まずお願いしたのは後輩です。現在は某編集局の女性管理職ですが、新人で入社した1年目の教育係がわたしでした。モデルになる条件として示されたのは
「若く描け!」「シワは描くな!」
はい。
(まあ、本人に見せなければ分からないしね....)
ポーズをとってもらい、写真を撮り、10日前からスケッチブックに鉛筆デッサンを始めました。これからもっと描きこみ、最後は一部をごく薄く油彩で彩色します。
まだ他にも何人か、顔や手や上半身の衣服のシワ、流れなどデッサンしてから、行けると感じた段階でキャンバスの油彩に突入したいところです。
そのとき、どんな人の、どんなポーズになるかはまったく未定。40〜50代のそれなりに歳月を積み重ねた女性の美しさを描き出したいと思っています。
今は、行き先のはっきりしない絵の旅にまた出たと、自分に苦笑い。この旅の終わりは、2021年の年末くらいを目標にします。
実は今日、次回コラムの原稿を送ったばかりです。というわけで今夜は少々、こんな文を書く精神的余裕が^^;。