ことばを食する

私的な読書覚え書き。お薦めできると思った本を取り上げます

秋晴れの道 〜信州へ日帰りツーリング

 朝、目を覚ますと今日も秋晴れ。家に籠るのも飽きた...と思ったら、曜日を気にせず遠出できるのが、引退したじじいの特権です。財布とスマホとマスクさえポケットに入れれば準備完了。あ、まずは顔を洗って。

 紅葉には早いけれど、実りの秋です。山間地は蕎麦の収穫期で、新ソバが出回る季節。ピンポイントの目的地は設定せず、長野県安曇野方面へ車を走らせました。

 自宅から70キロほど日本海に沿って北上し、新潟県糸魚川市で山に向けて道を折れます。先にあるのは長野県白馬村。スキーのメッカで、長野の冬季五輪が開催されたエリアです。

 山道がひたすら続きます。

 写真を撮ったのは、白馬の手前にある新潟県小谷村(おたりむら)の「道の駅」前。比較的道幅がありますが、カーブが続く狭い区間やトンネルも数箇所あります。わたしは運転することが好きなので、苦になりません。むしろ変化があって、街中よりよほど楽しい。

 このブログを始めたとき、自己紹介に「本と車と酒とガーデニングが好き」と書きました。本はさておき、酒やガーデニングについてもちらりと書いたことがありましたが、車は全くふれてきませんでした。

 本のブログなので、来ていただくみなさんは車なんて興味ないだろうなあーという思いが先立ったからです。でも、1回くらいはいいか。

 わたしが社会に出た1980年代は、バブルに向かう社会の空気を反映して、高級車がもてはやされました。やがて、バブル全盛期になるとソアラやクレスタなどいわゆる「ハイソカー(ハイ・ソサエティーカーの略)」が若者の憧れの的になります。

 嘘か真か、女性も車でオトコを選ぶーなんて噂さえあったw。東京では「BMWは六本木のカローラ」と言われた時代です。

 ところがわたし、その種の車には一向に興味が湧かず、一人でスポーツカーに興じていました。スカイラインGTRに代表される高級スポーツカーは欲しいと思わず(買えるわけもなく)、小型で軽やかにキビキビ動く「ライトウエート・スポーツ」というジャンルがご贔屓でした。

 車を運転して40数年になりますが、これまでわたしが乗ったのはわずか3台です。後輪駆動、マニュアル車しか乗りません。いちいちクラッチ踏んで手動でギア入れ替えるマニュアル車なんて、いまや絶滅寸前ですね...。

 最初はトヨタのトレノGT APEXという車で、15年乗りました。密かにヒール&トウやスピンターンの練習もやらかし(走り屋オタクの用語ですいません)、最後はボロボロになって廃車。

 人気漫画『イニシャルD』の主人公が、峠道のバトルを繰り広げたのがこの車で、後に映画化もされたはず。懐かしい〜。

 2台目はマツダの2シーター、オープンのロードスター。これは20年、20万キロ超乗り続けました。2シーターの車に乗っていると、稀に「隣にだれを乗せるんだ」とからかわれましたが、これは見た目による誤解です。後部座席がないと助手席は必然的に荷物置き場で、実質1人乗りです。

 あ、話が山道のツーリングから外れた。今に至るも、わたしは山道や海岸から田んぼ道に至るまで(街中は別)、車で走るのが好きで、今日は夕方まで250キロほど走りました。通りがかりに見つけたお店で1300円の豪勢な?<田舎定食>を食べ、しっかり新ソバも買って帰宅しました。

 明日はスーパーでネギを買おう。

 

 わたしは1台を乗り潰すので、いまの車が最後になると思います。もし買い替えることがあるとすれば、動体視力や反射神経に自信を失い、加えて車の維持費も賄えなくなったとき、軽の中古にするかもしれません。うーん、リアルに想像できるから、やばいなあ...。

 最後に、どこまでも続く道を走ってぴたり呼吸が合う3台目、数年前からの相棒を紹介しておきます。