ことばを食する

くーの、極めて私的な読書覚え書き。誰かにお薦めできると思った本を取り上げます

七夕とアルゲリッチ 〜雑文

 7月7日、七夕。外から聞こえてくるのは、激しい雨の音ばかり。九州では洪水被害が甚大で、織姫と彦星が出会う天の川は厚い雲の向こうです。七夕伝説は中国から伝わり、古代からあったお祭りでした。

 だから7月7日というのは本来は旧暦の日付で、明治になって新暦(グレゴリオ暦)になったので、本当なら8月に昔からの七夕の日がやってきます。私の地元でも、地区によって七夕祭りを7月に行ったり、8月だったりするのはそのせいです。

 それにしても1年に1度きりの逢瀬。スマホでラインやメッセンジャーその他がイライラするほど鳴る現代から見ると、まさに伝説の世界です。いや、いくら好きになってもスマホで無視されたら、年に1度も会えないだろうから本質は変わらないのかな?

 ここ数日、昔のLP(ロング・プレイ)レコードを聴いていました。CDプレーヤーが壊れたからなのですが、うちはLPを聴く環境も何とか健在なのです^^;。えへん!。すでにLPは大昔のメディアとはいえ、その音のリアル感は時にCDを凌駕すると今でも思います。ただ再生が面倒なので、ついCDになってしまうんですね。

 普段はもっぱら仕事のバックミュージックとして、人の声の入っていないCD(多いのはバッハあたり)をリピートするのですが、プレーヤーの昇天で仕方なくLPを回すと、今日はこれがバックミュージックにならなかった。ボリュームつまみをちょいと回し、腰を据えて聴いてしまったのです!

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 マルタ・アルゲリッチが1965年のショパンコンクールで優勝したときの演奏、協奏曲1番のライブ録音。伝説の(?)水玉模様のワンピース。「いいなあ〜、いい女だなあ〜、惚れるなあ〜」。この演奏を聴いて、若いころから変わらない私の批評は以上、全てです!。織姫と彦星は年に1回ですが、私は3、4年ぶりに引っ張り出しての再会でした。惚れるなあ〜。

 もちろんアルゲリッチはこれまでたくさんショパンを録音していて、この1番も有名指揮者&オケとの録音もありますが、個人的には彼女の生涯のベスト演奏は、あのショパンコンクールでのライブだと思っています。

 まあ、そんなことより仕事が停滞して(悲しいほど報酬が少ないくせに)いるのです。明日にはヤフオクで落札した中古CDプレーヤーが届くので、また仕事の環境音楽復活。もうしばらく頑張って、まずはひと山越したい。

 それでも何とか本は「わたしを離さないで」(カズオ・イシグロ、ハヤカワepi文庫)を、少しずつ読んでいます。物語というものについていろいろ考えさせられ、刺激を受けますが、レビューは(願わくば)そう遠くない後日に。