ことばを食する

私的な読書覚え書き。お薦めできると思った本を取り上げます

我、CDプレーヤーを物色す

 引き受けた仕事が進まず、本が読めないと前回の稿でぼやいたばかりですが、今度はCDプレーヤーが壊れました。あー、最悪!。在宅ワークなので、昔買ったステレオ・コンポでCDを流しながら、胃袋には何杯もコーヒーを流し込みつつ、仕事をするのが習慣になっています。

 FM放送では人の声が聞こえるので、書き言葉を扱う仕事の集中力の邪魔になります。やはりクラシックのCDに限るというのが、個人的な好み。それも、オペラなど人の声が入るやつは理解不能な外国語であってもNG。

 でもこのCDプレーヤー、世の中がLPからCDになって間もないころ買った約40年前の代物なので、長きにわたってよく頑張ってくれました。これまでCDを読み込まなくなったり、トレーが出なくなったり、その度に中を開けてレーザーを出す(のかな?)レンズ部を清掃し、トレー可動部にグリースをぬり、綱渡りで凌いできたのですが、電気・回路系統が不調になると文系人間にはお手上げ。CDプレーヤーくん、お疲れ様でした。合掌。

 スピーカーも30数年前に買った年代物で、こちらは先週、怪しげな「エッジ復活剤」なるものを仙台のショップからネットで買って(綿棒付き1,200円也、プラス送料)、塗りたくったばかりでした。「音がレフレッシュされた!」と、極めて主観的に感激していたところだったので、CDプレーヤーくんの逝去はことさら胸に滲みました。(出費を伴う老人の将来設計にもww)

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    復活??したスピーカー

 仕事をスムースに進めるためには当然、新しいCDプレーヤーの物色!。...ではなくて、ヤフオクで安い中古品の物色と相成ったわけです。

 これがまた悩ましい。たくさんの売り物があって、食指が動くのは、1990年前後の古いやつ。CDが一般化して数年経過し、再生技術がそれなりに成熟して、かつバブル崩壊前で惜しげもなく高級素材が投入されているから。

 しかし....、古本なら少々黄ばんでいようが、ページに折り目があろうが、書かれてある作品自体に何ら瑕疵はありません。これが家電製品となると、不具合は致命的です。あえてジャンク品を買って直すのが楽しみ、というわたし以外のマニアなら関係ないのでしょうけれど。

 あー、物色するほど悩ましさが募る!。おいおい、そんな時間があるなら仕事しなさいーという<落ち>になるわけですが。しかし

 「進むためには寄り道も必要なのだ!」という、都合の良い理屈もあるわけです。