<小春日和> 死んだ夏の虫を 低い太陽が温めている あいもにくしみも漂白した空の高さ 地の底で 蒼い静脈がひとすじ ひそかに切れた 遠い山あいの窪みで 雲を映す水面(みなも)が 小さく波立つ だれも見ない だれにも聴こえない けさ郵便受けに絵葉書が届…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。