先日、たまたまフェリーニの「道」の旋律を耳にし、無性にピエロがほしくなって夜中に中古品の糸操りをネットで購入、本日わが家にやってきました。天井からぶら下がって、部屋の一角を自分のスペースにしています。
人形収集の趣味はありません。モノクロの古い映画「道」を思い出した→哀しい旅芸人の少女→ピエロの化粧→ピエロが欲しくなる。以上の、深夜における単純かつ瞬時の脳内玉突きの結果です。
笑っているようにも、泣いているようにも見える顔を探しましが、なかなかいい表情のものが見つかりませんでした。選んだのはプラスチックなどは一切使ってない、糸繰り人形のピエロです。
24時間いつでもあちこちの古道具屋さんを冷やかし、気にいればすぐに買えるネットの便利さ。
残念ながら、ピエロというキャラクターや、名匠・フェリーニにうんちくを傾けるだけの知識を持ち合わせません。ただ、
昔見た映画がひとつ、よみがえったというわけです。これで部屋のピエロを見るたびに、「道」という悲しい映画のことを思い出すでしょう。