ことばを食する

くーの、極めて私的な読書覚え書き。誰かにお薦めできると思った本を取り上げます

湊かなえさん「落日」がランクイン 〜2019.9.10 週間ランキング

 4位に湊かなえさんの「落日」が入ってきました。文芸書は、4週間ぶりのベスト10入りです。「おしりたんてい ラッキーキャットは だれの て に!」が相変わらずの強さでトップを譲りません。2位の「大家さんと僕 これから」も、7月末からずっと売れ続けているようです。

 6、7、8位は初登場です。「上級国民/下級国民」は先週ベスト10に再登場し、今週も9位に粘っています。では、ベストセラーと関係ありませんが先日行ってきた谷川俊太郎展の写真など添えつつ...

f:id:ap14jt56:20190911181419j:plain 谷川俊太郎展 2019

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週間ベストセラー<総合>2019年9月10日調べ TOHAN (価格は税抜き)

1位「おしりたんてい ラッキーキャットは だれの て に!」 トロル 作・絵 ポプラ社 980円

2位「大家さんと僕 これから」 矢部太郎 新潮社 1,100円

3位 「一切なりゆき 樹木希林のことば」 樹木希林 文藝春秋 800円

4位「落日」湊かなえ 角川春樹事務所 1,600円

5位「天気の子」 新海誠 作 ちーこ 絵 KADOKAWA 740円

6位「忘れ得ぬ旅 太陽の心で(3)」 池田大作 潮出版社 741円 

7位「ハイキュー!! ショーセツバン!!(11)」古舘春一 原作 星希代子 小説 集英社 680円

8位「オーイ!とんぼ(19)」 かわさき健 作 古沢 優 画 ゴルフダイジェス ト社 600円

9位「上級国民/下級国民」 橘玲 小学館 820円

10位「日向坂46ファースト写真集 立ち漕ぎ」 日向坂46/YOROKO BI、加藤アラタ 撮影 新潮社 1,991円

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 毎週、ベストセラーランキングをチェックしていると、本にはいろいろなジャンルがあるのだと、改めて気づかされます。そして小説などの文芸書は、あまり〝売れ筋〟ではないジャンルなのだと再認識したり。

 逆に言えば、ベストセラーの多彩さは、出版のさまざまな分野、部門で、売れ筋を必死に探している結果の反映とも言えます。雑誌に限れば「週刊ポスト」の特集が議論を巻き起こしましたが、最近の売れ筋テーマは日韓関係かな。今後の見通せないところが悩ましいのですが、急きょ編集された関連本が、来月あたりベストセラーに出てきたりして。

 まあ、一歩引いて見渡せば、消費者ニーズをいかに掴むか、あるいはニーズを創出するかは、出版に限らず現代の経済活動において生き残るための、終わることのない重要課題です。生き残り(利益追求)の大義名分として、活字にかかわる業界は「公益性」とか「文化的使命」といい、製造業その他は「社会貢献」を旗印にします。

 確かに、そんな基本的理論武装がないと、それぞれの現場でエネルギーをすり減らす人間たちはやりきれないよなあ.......などど、脱線しましたw。

 さて、4位の「落日」は湊かなえさんの新作。本の帯から引用します。

 

おすすめコメント

脚本家の甲斐千尋は、新進気鋭の映画監督 長谷部香から、新作の脚本の相談を受けた。『笹塚町一家殺害事件』――引きこもりの男性が、高校生だった妹を刺し殺した後、家に火を点けて、両親も死んでしまった事件を手がけたいという。千尋はその笹塚町の出身であった。実は監督の香も、子どもの頃、笹塚町に住んでいて、千尋の姉と同じ幼稚園に通い、しかも事件の当事者の家族と同じアパートに住んでいたことがあるという……。人間や事件の“真実”とは?“人を裁く”ということは?“人を赦す”ということは?

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