ことばを食する

私的な読書覚え書き。お薦めできると思った本を取り上げます

「一切なりゆき」がトップ奪回 〜2019.7.2週間ランキング

 「一切なりゆき」がトップ奪回。2位の「ノーサイドゲーム」と3週連続の1位争いになっています。私は樹木希林さんの本、読んでいませんが、ここまで長期間のベストセラーとなると気になります。内容もですが、いまの日本人のどこに何がそれほど響くのか、知りたくなります。3位に「もっとざんねんないきもの事典」が初のランクインです。

f:id:ap14jt56:20190703102923p:plain

************* 

週間ベストセラー<総合>2019年7月2日調べ TOHAN (価格は税抜き)

1位 「一切なりゆき 樹木希林のことば」 樹木希林 文藝春秋 800円

2位 「ノーサイド・ゲーム」 池井戸潤  ダイヤモンド社 1,600

3位 「おもしろい!進化のふしぎ もっとざんねんないきもの事典」 今泉忠明監修 高橋書店 980円

4位 「おしりたんてい かいとうと ねらわれた はなよめ」 トロル 作・絵 ポプラ社 980円

5位 「樹木希林 120の遺言 死ぬときぐらい好きにさせてよ」 樹木希林 宝島社 1,200

6位 「実行力 結果を出す『仕組み』の作りかた」 橋下徹 PHP研究所 900円

7位 「おしりたんてい カレーなる じけん」 トロル 作・絵 ポプラ社 980円

8位 「70歳のたしなみ」 坂東眞理子 小学館 1100円

9位 「心」 稲盛和夫 サンマーク出版 1,700円

10位 「ころべばいいのに」 ヨシタケシンスケ ブロンズ新社 1,400円

*************

 初のランクインで3位に食い込んだ「 おもしろい!進化のふしぎ もっとざんねんないきもの事典」 。昨年大ヒットした「ざんねんないきもの事典」シリーズは、自然界の生き物たちを紹介する手法が斬新でした。今回は「もっとざんねんな」と言うわけですね。以下、紹介文を引用します。

出版社・メーカーコメント 

生き物のことがもっと知れて、もっと好きになる.地球には、すごい能力をもつ生き物がたくさんいます。でも一方で、思わず 「どうしてそうなった! ?」 とつっこみたくなるざんねんな面をもった生き物も存在するのです。シリーズ第4弾となる本書では、総勢100以上の新しい“ざんねん”なお話を紹介。1日中モグモグしなければならないウシ、石にふりまわされるペンギン、頭がいいのに、やることはおバカなカラスなど……進化の結果、なぜかちょっとざんねんな感じになってしまった生き物たちの真実をとくとご覧あれ!

  初のランクインはもう1冊、9位に稲盛和夫さんの「心」。言わずと知れたカリスマ経営者。主な読者は企業経営者や管理職のみなさんでしょうか。

出版社・メーカーコメント 

「経営のカリスマ」稲盛和夫氏の人生の集大成、ついに刊行!ミリオンセラー『生き方』待望の続編が、15年の時を経て刊行!すべては〝心〟に始まり、〝心〟に終わる。京セラとKDDIという2つの世界的大企業を立ち上げ、JAL(日本航空)を〝奇跡の再生〟へと導いた、当代随一の経営者がたどりついた、究極の地平とは? これまで歩んできた80余年の人生を振り返り、また半世紀を超える経営者としての経験を通じて、著者がいま伝えたいメッセージ――それは、「心がすべてを決めている」ということ。 人生で起こってくるあらゆる出来事は自らの心が引き寄せたものであり、すべては心が描いたものの反映である。それを著者は、この世を動かす絶対法則だという。 だから、どんな心で生きるか、心に何を抱くかが、人生を大きく変えていく。それは人生に幸せをもたらす鍵であるとともに、物事を成功へと導く極意でもあるという。 つねに経営の第一線を歩きつづけた著者が、心のありようと、人としてのあるべき姿を語り尽くした決定版。よりよい生き方を希求するすべての人たちに送る、「稲盛哲学」の到達点。

 

 10位の「ころべばいいのに」は絵本。4、7位に「おしりたんてい」シリーズがあり、ベスト10のうち3冊が児童書というか、幼児向けの本ですね。お母さんたち、こどもにたくさんの本をプレゼントしてあげてください。