先週2位、4位だった樹木希林さんの本が、今週はトップと6位を占め、これからもまだまだ勢いは続きそうです。新聞広告もけっこう出ていて、不況の出版業界にあって息の長いベストセラー、貴重なドル箱になっていることがうかがえます。
先週1位だった「おしりたんてい」は一つ順位を下げましたが、シリーズで2位と4位をキープ。小学生の低学年から読める、こどもたちに大人気のシリーズものなのですね。
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週間ベストセラー<総合> 2019年5月28日調べ TOHAN
1位 一切なりゆき 樹木希林のことば 樹木希林 文藝春秋 本体800円
2位 おしりたんてい かいとうと ねらわれた はなよめ トロル 作・絵 ポプラ社 本体980円
3位 そして、バトンは渡された 瀬尾まいこ 文藝春秋 本体1,600円
4位 おしりたんてい カレーなる じけん トロル 作・絵 ポプラ社 本体980円
5位 実行力 結果を出す「仕組み」の作りかた 橋下徹 PHP研究所 本体900円
6位 樹木希林 120の遺言 死ぬときぐらい好きにさせてよ 樹木希林 宝島社 本体1,200円
9位 公式ガイド&レシピ きのう何食べた? シロさんの簡単レシピ 講談社 編 講談社 本体1,400円
10位 学研の図鑑 キン肉マン「超人」初回限定ケース版 ゆでたまご 監修 学研 本体3,300円
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新しくトップ10にランクインしたのは4冊。
まず5位の「実行力 結果を出す『仕組み』の作り方」は、紹介文を引用すると「4万8000人の組織を動かしてきた橋下流「君主論」の全思考!」。大阪維新の会はいまも関西で自民を圧倒する強さですし、政治の表舞台から降りた橋下さんに一時の飛ぶ鳥を落とす勢いはないとはいえ、人気はまだまだ根強いですね。
7位の「百花」は、映画「電車男」などを企画したプロデューサー、川村元気さんの小説。川村さんは映画の世界で地位を確立した人ですが、小説も意欲的に発表する気鋭の作家、といったところでしょうか。
文芸書のベスト10ランクインは「百花」と、3位の瀬尾さんの2作でした。
9、10位も初のランクインですが、ん、なに、これ?...は10位の本です。学研の図鑑で、キン肉マン「超人」って...。しかも初回限定ケース版、3,300円(税抜き)と決して安くない。
ざっと検索して紹介を読んでみましたが、申し訳ありません、よく分かりません。キン肉マンの名前くらいは知っていましたが、やはりアニメ・マンガ系は強いとしか言いようがありません。
まあ「学研の図鑑」にしてしまうところに、企画の面白さは感じられるけど。
(画像がないと味気ないので、企画の面白さが感じられる看板でも)