ことばを食する

私的な読書覚え書き。お薦めできると思った本を取り上げます

2022-11-12から1日間の記事一覧

秋の譜

国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。 あまりにも知られた、川端康成「雪国」の冒頭。作品のこの入り、続くセンテンスと一体になることで、見事な存在感を獲得しているのです。 国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号…