ことばを食する

私的な読書覚え書き。お薦めできると思った本を取り上げます

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

まっくんとわたしの歴史

典型的な私立文系人間のわたしが、パソコンに出会ったのは、1990年代前半でした。会社のデザイン部門にマッキントッシュ・コンピューターなるものが導入され、新し物好きのわたしはときどき遊びに行って、いじくっていました。 そのうち、ハマってしまいまし…

くーの兄弟犬、ピースのお話

一昨年11月に逝ったうちの愛犬・くーには、ピースという兄弟犬がいました。 くーはイエローでしたが、ピースはブラックのラブラドールでした。よくブラッシングしてもらっていたのでしょう、見事に艶のある黒。3世代が暮らす広い屋敷に飼われていました。 ピ…

物語が断ち切られたとき 〜「絶望読書」頭木弘樹

「絶望読書」(頭木弘樹=かしらぎ・ひろき=、河出文庫)とは何とも、意表を突いたタイトルです。何なのだ、これは?。つい手にし、読まねばなるまい、でした。 簡単に言えば、お勧め本や映画、落語、テレビドラマを紹介したガイドブックです。ただし心底打…

面白い歴史でなく、歴史の面白さ 〜新版「日本国紀」百田尚樹

百田尚樹さんという小説家による歴史本・日本通史が「日本国紀」(幻冬舎文庫、上下巻)です。百田さんを知る人がまず思い浮かべるのは、「永遠の0」や「海賊と呼ばれた男」(本屋大賞)のはず。2作ともとても面白い小説で、一気読みした人は多いと思います…

最近の<マイ・ブーム>

仕事始めの日になって、いまさらですが 明けましておめでとうございます。 個人的には比較的静かな年末年始でした。大晦日は、部屋にこもって絵を描きながら正月を迎えました。このところ空いた時間には、本を読むより油彩に集中してリフレッシュしています…