ことばを食する

私的な読書覚え書き。お薦めできると思った本を取り上げます

2020-05-10から1日間の記事一覧

深すぎる断絶 そして再生の物語 〜「流浪の月」凪良ゆう

読み終えて浮かんだのが「ずっしり残る、不思議な作品」という、何を伝えたいのか自分でもよく分からない言葉でした。「流浪の月」(凪良ゆう、東京創元社)は2020年の本屋大賞受賞作。本屋大賞は読者の期待をほぼ裏切らないので、実は芥川賞や直木賞より楽…